債務整理

専業主婦が借金だらけの毎日から脱出する方法とは?

専業主婦が借金だらけになってしまうケースは意外にも少なくありません。その理由は生活費の補填や子どもの教育費、浪費、ギャンブルなどさまざまです。理由は違っても夫に借金を隠しているという専業主婦は多く、後ろめたさから素直に相談できないことも。

そこでこの記事では、専業主婦が借金から脱出する方法と、夫に借金を知られないためにできる借金対策に至るまでをまとめました。ぜひ参考にしてください。

目次

借金だらけの専業主婦が生まれる5つの理由

専業主婦が借金をする理由は下記のようなものがあります。

  • 夫の給料だけで生活費を賄えない
  • 子どもの教育費や学費の支払い
  • ショッピングなどの浪費癖
  • ギャンブル依存による浪費
  • 借金を返すための借金

それぞれ詳しくみていきましょう。

夫の給料だけで生活費を賄えない

夫の収入に対して支出が多ければ当然家計はマイナスになり、生活が苦しくなります。夫が転職をするなどで収入が減れば生活水準を下げることが第一ですが、「あなたの収入が少ないから」と夫に言いだせず借金をしてしまうことも。家計を守ることが主婦の役目と強く認識している主婦にとくに多いケースです。

子どもの教育費や学費の支払い

収入が少ない中でも、子どもにはできるだけ良い教育を与えたいと思うのが親の性というものです。しかし子どもの将来を願うがゆえの借金であっても、借金は借金。返済ができる範囲を超えると家計はみるみる圧迫され、教育費以外の生活費も借金で補填しなければいけない状態になります。

ショッピングなどの浪費癖

よく女性は買い物好きだと言われますが、もちろん主婦であっても例外ではありません。結婚をすれば最低2人分、子どもが生まれればさらに上乗せした生活費がかかりますが、独身時代の浪費癖が直らず使い込んでしまう人も。買い物のために借金をするのではなく、買い物で足りなくなった生活費のために借金を重ね多額になることが多いです。

ギャンブル依存による浪費

主婦であってもストレスはたまるもの。ギャンブルはストレス発散にもなり勝てば快感を得られます。楽しむ程度であれば問題ありませんが、依存症になると生活費まで使い込んで、借金を重ねることになるので要注意です。もしギャンブル依存症であるなら治療が必要な病気です。ひとりでは解決が難しいため病院へ行くなどの対処もあわせて検討しましょう。

借金を返すための借金

返せる範囲での借入だった金額が、積み重なって気づけば多額の借金に膨れあがっていたとうことは、借金問題を抱える人に共通した理由です。借金の返済に困窮するようになると、利息分のみの支払いでその場をしのぐことができますが、毎月利息分も支払うことができなくなれば、滞納が発生し督促の電話や手紙が自宅に届くようになります。

電話や手紙は家族に知られる原因にもなるため嫌う主婦が多く、借金滞納を避けるために友人から借りるなど新たな借金を作ってしまうのです。

専業主婦が借金をする方法は5つ

専業主婦が借金を作る主な経路は以下の5つです。

  • クレジットカード
  • 銀行カードローン
  • 友人や知人
  • 親族
  • 闇金

一般的に借金と聞くと、サラ金と呼ばれる消費者金融を連想しがちですが、消費者金融は法律によって「安定した収入のない人への融資」が禁じられています。したがって収入のない専業主婦が消費者金融から借入をすることは基本的にできません。
では以下でそれぞれの項目を詳しくみていきましょう。

クレジットカード

専業主婦の借金で一般的なのは、クレジットカードによるショッピング利用です。クレジットカードによる買い物は現金を手にする必要がないことから、借金をしているという認識も薄くなりがち。つい使い込んでしまい請求金額が高額になってしまうことが多くあります。

またクレジットカードの支払方法をリボ払いにしている場合、毎月の返済金額は低額で固定されるため、とくに注意が必要です。借金の総額が大きくなっていれば、固定金額を支払い続けてもほとんどが利息分に消え、元本が減りにくくなります。このようなケースに陥るといつまでたっても借金が減りません。

銀行カードローン

クレジットカードと同様に専業主婦が借金をすることが多いのが銀行のカードローンです。銀行は消費者金融と規定されている法律が違うため、収入のない主婦にも貸し付けができます。

銀行の提供するローンであるという信頼性から利用する人が多いのが特徴的です。銀行のローンは消費者金融などにくらべると金利が低金利であることが多いですが、金額が増えると収入のない主婦にとっては返済することが難しくなります。その結果ほかの借金を生むことにもつながりかねません。

友人・知人

金融機関では審査にも通らなくなってしまったり、金融機関からの借入に不安があったりすると友人や知人から借金することも。気心が知れている友人や知人であれば、信頼関係も作られていることから頼みやすい傾向にあります。その一方で返済ができなくなるとトラブルに発展することや、周囲に借金が知られてしまうといったリスクもあります。

親族

親や兄弟、親戚に借金を作るケースも少なくありません。専業主婦では金融機関で借入ができないことが多いため、身内に頼って借金をつくってしまうのです。身内であれば信頼関係は厚く、比較的借りやすい関係にあります。しかし借金だらけになって感覚が麻痺すると、「相手は経済的に裕福でいくらでも借りられる」などと思い込んでしまうことから、返済しないまま借金を重ね、親族にも経済的負担が広がることが多いです。

闇金

借金が膨らみ困窮した状態になると借入先はほとんどありません。どうにかしなければと間違った方向に思考が働いた結果、闇金から借入れてしまうケースもあります。闇金は違法な金融業者であり、利息や取り立ても法外です。知られたくないと思っている家族や親族に請求をおこなう、個人情報をばら撒かれるなど大変危険ですので利用は絶対にやめましょう。

専業主婦が借金をしても夫に知られないようにする対策はある?

専業主婦が借金をした場合、「夫に嫌われたくない」、「怒られたくない」という想いから秘密にしていることが多くあります。夫に借金が知られないようにはどうすればよいでしょうか?以下で具体的な対策を紹介します。

返済期日を守る

専業主婦の借金が夫に知られないためには、支払期日を守ることが何より大事です。支払期日を過ぎてしまうと、借入先から督促の電話やメールがおこなわれます。延滞が続くと自宅に督促状が届く可能性もあり、夫に知られてしまうことに。支払期日を守ってさえいればそのようなことはないため、まずは支払期日を厳守することです。

借入先から郵便物が届かないようにする

郵便物が自宅に届く内容で申込みをしていると、借入先からの広告や利用明細などが届く可能性があります。郵便物が留守中に届いたり、うっかり置き忘れていたりすると夫が目にする可能性も高くなるため注意が必要です。もし郵送される内容で契約をしているのであれば、借入先に郵送物を止められないか確認してみましょう。

カードレスで利用する

夫に秘密を隠し通すためには、なるべく身近に借金に関するものがない状態にすることが大切です。

ローン専用のカードを発行した場合には、手元にカードが残るため財布を見られると知られてしまう可能性があります。最近ではインターネットで申込みから契約まででき、カード発行なしで利用できるローンも多いため、変更ができないか借入先に確認してみましょう。

専業主婦が借金で離婚しないためにできること

収入がない専業主婦が借金を完済するには、長期的な返済が必要になることがほとんど。上記で述べたような対策をしていてもふとした瞬間に、知られてしまう可能性も十分ありえます。

夫に知られてしまったことから離婚に発展することは多く、借金をしてしまったことよりも、隠していたことで夫婦の信頼関係を崩してしまったことが大半の原因です。
では専業主婦の借金を離婚に発展させないためには、どのような対策をするべきなのでしょうか?以下で解説します。

できるだけ早く返済する

金融機関からの借入額が10万円以下であるなど、比較的少額の段階であればできるだけ早く完済してしまうことです。完済済みであれば、督促されることもなく、万が一知られてしまっても「どうしてもと頼まれたから」などの言い訳ができ、傷が深手になることは避けられます。

親の援助などでまとまったお金が借りられるのであれば金融機関へ一括で返済し、利息のつかない状態で借金を地道に返し続けることの方が離婚に発展する心配もありません。

正直に話す

借入額の大きさに関係なく、できれば早めに正直に話しをするべきです。やましい隠しごとが夫婦間である場合には接点を避けようとするもの。夫婦間のコミュニケーションが冷え込んでしまっては、借金問題が解決しても溝が埋まらず離婚することになりかねません。

夫に内緒で専業主婦が借金を返すための秘策

収入がない専業主婦が借金を完済するには、相応の覚悟と努力が必要になります。しかし決して難しいものではなく、今すぐにでも始められることばかりなので完済するまで継続していくことが大切です。ではどのような方法があるのかさっそくみていきましょう。

家計を節約し返済にあてる

夫に内緒にしたまま専業主婦が借金を返すうえで最大の武器ともいえるのが、家計管理を任されていることです。支出を徹底的に見直し、節約した金額を返済に割りあてることができます。

これまで家計簿をつけることなくやりくりしてきたのであれば、いかに浪費していたかという実態もわかり、今後借金をしないためにも役立つはずです。

家計の見直しで節約できる主な項目

毎月の固定費…携帯電話料金など、保険料、月額性の利用料金

家賃や自動車ローンなど、毎月定期的に支払う必要のあるものが固定費です。この固定費を節約することができれば、支出を大幅に減らせる可能性があります。

携帯電話の利用料金は3大キャリアであるauやソフトバンク、ドコモから格安SIMへの乗り換えなどで削ることができ、生命保険や火災保険などを見直すことでムダな保険料をカットできるかもしれません。

また最近では月額利用料金による定額制のサービスが多く、不要な契約を解除することで支出を減らせます。ジムや習いごとなどを減らすこともできますが、切り詰めすぎるとストレスが溜まる一方で精神的によくありません。支出とのバランスを見て限定していくようにしましょう。

毎月の流動費…食費、水道光熱費、交通費、日用品費、交際費など

流動費は日々の管理や注意によって減らせることのできる支出です。つい買ってしまうジュースやお菓子を買わないといった身近なムダ使いを減らすことで支出を削減します。

とくに大きくなりやすいのが、外食費や交際費、家族で出かけた際のレジャー費などです。専業主婦の借金の原因にもなり得るのは、服飾費やママ友とのランチなどの交際費です。1ヵ月の上限金額を設定し、それ以上は断ったり、来月に持ち越したりするなど調整によって大幅にカットできます。

自分の収入を得る

専業主婦であってもパートやアルバイトなどで収入があれば、全額を返済にあてることができ借金を確実に減らすせるうえに生活水準も保てます。浪費癖のある場合は時間を持て余し暇であることも要因のひとつ。働いて時間を有効活用することで浪費の改善効果も期待できます。
また最近では、パートやアルバイト以外の収入源も豊富です。たとえばネットショップを開き自作のアクセサリーを売ることや、インターネットを使ったクラウドソーシングで報酬型の収入を得ることも可能です。このようなネットを使用した仕事であれば在宅でできるため、隙間の時間を活用し家事との両立もできます。

債務整理を検討する

借入金が多く節約やパート程度では返済金が足らない場合は債務整理も検討しましょう。
債務整理とは、法的手続きによって借金を減額したり、帳消しにしたりすることです。法的な手続きとなるため方法によっては夫に知られるリスクや、今後借金ができなくなるというデメリットがありますが、借金返済に苦しみ闇金に手を出すことにくらべれば、断然メリットの方が大きな解決策です。では債務整理にはどのような方法があるのでしょうか?以下の項目に続きます。

専業主婦の借金をこっそり債務整理する方法はある?

借金がふくらむと、収入のない専業主婦が返済することは非常に難しくなります。なぜなら借金が増えれば支払う利息も増え、少ない収入だけでは利息しか払えず借金が減らないからです。利息分しか払えなければ借金がなくなることはありません。
債務整理をすれば借金を整理し、手続き以降の利息が発生しないため着実に借金を減らすことができます。しかし債務整理と聞くと、「夫や周囲に知られるのでは?」、「弁護士費用などで多額の費用が掛かるのでは?」と不安になる人も多いと思います。

そこでここからは、夫に知られることなくできる債務整理の種類やデメリットに至るまでを解説していきます。

債務整理は4種類

主な債務整理の方法には、

  • 任意整理
  • 特定調停
  • 個人再生
  • 自己破産

といった4つの方法があります。以下でそれぞれの特徴をみていきましょう。

任意整理は知られにくい

裁判所を通すことなく借入先と直接交渉する方法で、家族にバレにくい方法です。
任意整理の具体的な方法は、借入先と司法書士などの交渉によって、借金の減額や将来的に発生する利息、遅延損害金をカットします。裁判所を通さないため、用意する書面が少なく手続きが簡単であることから利用する人が多い債務整理です。費用相場は司法書士によってばらつきがありますが、4~5万円程度であることが多いようです。

特定調停は知られるかもしれない

借入先と借主の間に簡易裁判所が入り交渉してくれる方法です。裁判所からの郵送物が自宅に届くため知られる可能性がないとはいえません。任意整理と同じく、借入先の交渉によって借金の減額や将来的に発生する利息、遅延損害金のカットなどをします。

手続きにかかる費用が安いことが特定調停のメリットであり、1社につき500円と切手代のみ。その代わり手続き完了までに2回程度、指定された日に裁判所に出向する必要があるなど、手続きに時間や手間がかかります。また裁判所の決定となるため、和解成立後の支払いが遅れた場合には財産が差し押さえられます。

個人再生はほぼ知られる

個人再生は「安定した継続収入があること」が条件となるため、収入のない専業主婦が利用することはできません。アルバイトやパートで収入がある場合には申し立てをすることができますが、調査隊の自宅調査が実施されるため夫に知られる可能性も高いといえます。

個人再生をすると、住宅ローンを除いた借金を最大10分の1まで圧縮したうえで残額を返済することができます。借金の総額によって圧縮率は変わり、500万円以上~1,500万円未満の場合の圧縮率は5分の1となります。弁護士費用や裁判所への費用をあわせた費用相場は約60万円程度です。

自己破産は絶対に知られる

返済することができない場合に取られる最終的な手段が自己破産です。弁護士が代理人になり管轄の裁判所に申し立て、裁判所に認められれば借金がなくなります。
自己破産をすると専業主婦は財産を失いますが、夫が財産を失うことはありません。自宅調査や裁判所からの通達によって夫や家族にはほぼ確実に知られる方法です。
費用相場は弁護士費用、裁判所費用を含めて10~70万円程度の額が必要となります。金額に開きがあるのは財産の有無でかかる費用が違うことや、弁護士事務所によるバラつきがあるためです。

債務整理するとブラックリスト扱いに

債務整理をすると、専業主婦であってもブラックリスト扱いになります。ブラックリストとは、信用情報機関に事故情報として債務整理をした情報が登録されることです。
登録されると銀行ローンやクレジットカード、消費者金融の審査に通ることがほとんどできなくなり、スマートフォンを購入する際にも分割購入ができないなどの影響が出ます。
信用情報に登録される期間は、債務整理の種類によって違い、任意整理や特定調停は5年、個人再生や自己破産は最大で10年間記録され続け、ローンやクレジット利用などができなくなります。

返済が滞ると専業主婦も差し押さえの対象になる

特定調停や個人再生をした場合には支払い義務が残るため、成立後も返済が必要です。返済を怠ると財産が差し押さえとなり、給与や生命保険などの財産を失います。また債務整理にいたらなくても、金融機関への返済を滞納し続け督促にも応じなければ、財産の差し押さえが可能です。
返済期日を守り、万が一期日に遅れる際には事前の連絡を忘れないようにしましょう。

まとめ

専業主婦が借金を抱える理由は、日ごろのストレスや元来の浪費癖、夫の収入などさまざまです。しかしどのようなケースであっても夫に内緒で作ってしまった借金を解決するには、これまでの生活環境を変える努力が必要です。
できれば正直に相談し、今後の返済や生活について話し合ってみることをおすすめしますが、隠し通すのであれば債務整理を含め、どのような返済方法ができるのか弁護士などに相談してみましょう。

弁護士法人きわみ事務所
代表弁護士 増山晋哉
登録番号:43737

昭和59年大阪府豊中市生まれ。平成21年神戸大学法科大学院卒業後、大阪市内の法律事務所で交通事故、個別労働紛争事件、債務整理事件、慰謝料請求事件などの経験を積み、平成29年2月独立開業。

きわみ事務所では全国から月3,500件以上の過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い弁護士が累計7億円以上の過払い金返還実績を上げていますので、少しでもお困りのことがあれば無料相談をご利用ください。

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