過払い金請求は法テラスの無料相談を利用しても得をしない!?

法律で困ったことがあった場合には法テラスが利用できるということは聞いたことがあっても利用まで考えたことはないという方がほとんどだと思います。

法テラスはうまく利用することで専門的なことを無料相談したり、費用を抑えたり、費用の後払いができたりとメリットが大きいのですが、過払い金請求に関しては一概に法テラスの利用が得をするとも言い切れないことがあります。

法テラスとは何なのか、なぜ法テラスと過払い金請求は相性が悪いのか、法テラス以外の相談機関はないのか、などをまとめて解説いたします。

法テラスとは?

法テラスとは、国が設立した司法援助機関です。難しい言葉では民事法律扶助と呼びますが、経済的に困っている方への法律相談や支援を行っている機関です。

収入や家族の人数などで民事法律扶助を受けられる回数に制限がありますが、条件さえあえば無料で法律相談を受けることができますし、弁護士や司法書士などへの着手金(最初に依頼する際にかかる費用)の立て替えを行ってもらうこともできます。

つまり、自分に過払い金があるかどうかや過払い金を請求する際にどうしたらよいのかを無料で相談できる法律機関ということです。

お近くの法テラスは日本支援センター法テラスより探すことができます。

法テラスで過払い金請求するメリット

法テラスに相談して過払い金請求をするメリットは、明確な費用がわかることです。

法テラスに相談しても実際に過払い金請求を行うのは法テラスから紹介された弁護士や司法書士です。その専門家に支払う費用はおおよそ2万円~3万円です。さらに、過払い金請求を行って取り戻したお金の約15%が専門家へ支払う報酬となります。

弁護士事務所や司法書士事務所に直接相談した場合には、事務所ごとに費用や名目(着手金、報酬金、手数料など)が変わってきます。法テラスを利用すると最初の2万円~3万円と成功報酬15%が明確にわかるのが良い点です。

しかも、過払い金請求の場合には、取り戻したお金に対して報酬費用15%が掛かりますので、100万円取り戻した場合には15万円掛かりますが、取り戻したお金から支払うことで実質的に支払う費用は最初の2万円~3万円だけ、ということもよくあります。

法テラスで過払い金請求するデメリット

法テラスに相談して過払い金請求を行うデメリットは、法テラスに法律相談して過払い金請求をすることで結果的に高く費用を支払うことになるかもしれないことです。

前述の通り、法テラスを利用すると最初の2万円~3万円を支払い、さらに成功報酬で15%を支払います。

しかし、直接弁護士や司法書士に相談した場合には、相談無料、着手金も無料、実際にかかる費用は成功報酬だけということもあります。

費用が成功報酬だけということは、取り戻したお金の中から支払うので、無料で相談し、無料で手続きを取って、待っているとお金が戻ってくるということになります。

少額とはいえ、最初に手出しがある法テラスよりも直接、専門家に相談した方が得することも多いです。

さらに、法テラスは専門家を紹介はしてくれますが、紹介してくれた専門家は必ずしも過払い金請求に強い弁護士、司法書士とは限りません。

その意味でも、自分で過払い金請求に強い専門家を探し、相談した方が結果的に安く済む、早く手続きができるということも法テラスに相談するデメリットです。

法テラスで利用できる民事法律扶助制度とは?

メリット、デメリットがある法テラスですが、現在借金を返済中の方、多重債務者の方は民事法律扶助制度を使うことで安く手続きできる可能性があります。

民事法律扶助制度とは、弁護士や司法書士などの専門家に相談したいけれども費用の問題で相談できない人のための法テラスの制度です。専門家に支払う費用を法テラスに立て替えてもらい、案件終了後に毎月5,000円を後払いで返す仕組みになっています。

専門家に相談するだけで費用がかかることもありますので、お金がかかることを理由に法律相談できないという方に合う制度です。

過払い金請求を法テラスに相談するのは得か?損か?

では、過払い金請求を法テラスに相談するのは得をするのか、損をするのかですが、自分で専門家を探して相談できる方は直接専門家に相談することをおすすめします。

過払い金請求や債務整理に強い弁護士・司法書士は相談無料というところも多いため、法テラスに相談することで損をするということを避けられるためです。

逆に、既に専門家は調べたが相談に費用がかかることが分かっている場合や専門家の調べた方が分からないという方は一度法テラスに相談することをおすすめします。

法テラスは最大で3回まで無料相談できますし、相談したからといって、その後専門家に直接依頼する事でもできます。

法テラス以外の無料相談機関

過払い金請求については弁護士、司法書士はもちろん相談可能ですが、それ以外にも相談できる機関はございます。

具体的に相談できる機関は以下の通りです。

  • 弁護士会
  • NPO法人
  • 市役所や都道府県などの地方公共団体(役所)

ただし、相談は無料であっても結果的に手続きをする際には弁護士か司法書士になりますので、できるのは相談と紹介までです。そして、紹介された専門家が必ずしも過払い金や借金問題に強いとは限らないことは覚えておきましょう。

まとめ

法テラスは法律の無料相談や費用の立て替えなどができる非常に便利な機関です。しかし、単に過払い金請求だけを行う場合には必ずしも得をする、とは言い切れないのは事実。

一方、借金返済中の方や多重債務に陥っている方には法テラスの費用立て替え制度は非常に役に立つはずです。

もしも、あなたが弁護士事務所や司法書士事務所では敷居が高いとお考えの場合には一度、法テラスを利用することも解決に役立つはずです。

弁護士法人きわみ事務所 代表弁護士:増山晋哉
  • 弁護士法人きわみ事務所
  • 代表弁護士 増山晋哉
  • 登録番号:43737

昭和59年大阪府豊中市生まれ。平成21年神戸大学法科大学院卒業後、大阪市内の法律事務所で交通事故、個別労働紛争事件、債務整理事件、慰謝料請求事件などの経験を積み、平成29年2月独立開業。

きわみ事務所では全国から月3,500件以上の過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い弁護士が累計7億円以上の過払い金返還実績を上げていますので、少しでもお困りのことがあれば無料相談をご利用ください。