借金を相続した場合の過払い金請求

相続をする場合には、一部だけを相続するということはできません。

そのため、相続する遺産の中に借金があると、

「借金まで相続しないといけないのか」
「借金以外を相続したいのに」

と不安になりますよね。結果、相続放棄のお手続きを進めてしまうご相談者様が多くいらっしゃいます。

しかし、遺産の中の借金には過払い金が発生している可能性があります。残りの借金より過払い金の方が多ければプラスの財産として相続することが可能になりますので一度ご確認されることをおすすめいたします。

遺産の中に借金があるとわかったら

亡くなった方(被相続人)の借金の状況を調べる

まずは亡くなった方の借金の状況を確認しましょう。 どこからいくら借りているのか、どれだけの期間借りているのか、完済しているあるいは返済中なのかなどが必要です。

借入や返済の記載がある通帳など、証拠が残っていればよいですが、もし手がかりとなる証拠がない場合は、信用情報機関から信用情報を入手することも可能です。

過払い金が発生しているかどうか調べる(引き直し計算)

借金があるとわかったら過払い金があるかどうかを調べましょう。

過払い金が発生しているかどうかは、実際に払って金利と正しい金利を出し、差額を調べる必要があります。

この引き直し計算には取引履歴が必要ですので、借金をしていた金融業者に開示請求をしましょう。取引履歴を取得したら、それをもとに再計算を行うという流れになります。

引き直し計算(過払い金計算)はとても細かく、業者によって計算方法が違う等、非常に複雑で専門知識を要します。そのため、ご自分で行う場合など間違った計算のまま過払い金請求を行なってしまうと大きな損失になる可能性がありますのでご注意ください。

被相続人の借金を再計算した結果

借金より過払い金の方が多い場合

発生した過払い金で借金の返済ができ、残った過払い金が相続した方のプラスの財産となります。そのため借金より過払い金が多く発生した場合は、そのまま相続することをお勧め致します。

借金より過払い金の方が少ない場合

相続する財産は他にもあると思いますので、借金の残りを支払ってでも相続をするのかどうかを検討する必要があります。

相続人が返済を続けずに相続放棄をするというパターンもよく見られます。

完済されていて過払い金が発生した場合

完済されている借金の過払い金請求をした場合、その過払い金がそのまま相続した方のプラスの財産となります。

亡くなった方借金があったことを知らずにいる方も多いようです。過払い金請求ができる場合もありますので、完済した借金があるかどうかも調べることをおすすめいたします。

被相続人の借金の過払い金請求における注意点

相続放棄を行った場合、一切の相続権を放棄したとされるため、過払い金請求権も放棄することになります。遺産分割協議に参加する必要もありません。

また、過払い金請求には消滅時効があり、最終の取引(最後の返済日)から10年を過ぎると請求できなくなってしまいます。借金の有無から調べる場合、多くの時間を費やすことになりますので、早めにご相談下さい。

  • 弁護士法人きわみ事務所 代表弁護士
  • 増山晋哉

大学卒業後、大阪市内の法律事務所で経験を積み、独立開業。

きわみ事務所では全国から月3,500件以上の過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い弁護士が累計7億円以上の過払い金返還実績を上げていますので、少しでもお困りのことがあれば無料相談をご利用ください。

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