自己破産

FXで気付けば借金!?破産を避けるための方法とは?

株や不動産、仮想通貨などさまざまな投資が流行している中で「FX」は定番の投資方法であり、多くの人が利用しています。

FXは投資なので儲けが出る時もあれば、損失が出る時もあります。 そのため、FXで借金をする人や、破産してしまうケースもあるのです。

FXで借金地獄や破産といった状態にならないようにするにはどのようなことに注意すべきなのでしょうか?注意点と合わせて、もし破産に追い込まれてしまった場合の解決方法なども解説していきます。

目次

FXと借金について

FXは「外貨為替証拠金取引(Foreign Exchage)」のことで、外貨の売買によって発生する為替の変動によって利益を得る投資システムになっています。 簡単に言うと、外貨を安い時に買っておき、高い時に売ることで利益が得られます。

そして、FXにはレバレッジというものが存在し、自己資金を元本として自己資金以上の取引を行うことができるようになっています。つまり、少ない資金でも大きな金額の取引ができることになります。

FXは投資なので、利益だけではなく損失が出ることもあります。ただし、FXでは元金以上の損失を出さないような仕組みが取られています。

FX口座に入れてある資金を証拠金といいますが、証拠金が一定の水準を下回ると強制的に決済されるシステムになっているのです。このことをロスカットと言い、回収できないような損失が出ないように未然に予防線が張られているのです。

これによって、大きな損失があっても資金以上の損失が出ることはなく、証拠金がゼロになってしまうだけなのです。

そのため、FXにおいて破産するようなケースはほとんどありません。それにも関わらず、破産や多額の借金を抱えてしまうようなケースがあります。なぜ借金や破産といった事態に陥ってしまうのでしょうか?

FXで借金・破産してしまう人のパターンとは

FXでは、自己資本金を超えるような損失は出ないようにロスカットが設定されています。しかし、それでもFXによる借金や破産に悩む人もいるものです。ロスカットがあるにも関わらず借金が増えたり、破産に追い込まれてしまったりする原因を見ていきましょう。

余剰資金外で追証してしまう

為替に何かしらの大きな変動がありロスカットされる際には、追証の通知がきます。追証は、証拠金を追加で入金することです。この通知がきた時点で追加入金すれば、ロスカットを回避することができます。つまり、強制的に決済されるまでの猶予があることになります。

多額の損失を出さないためにも追証を準備しようとする人も多いですが、FXは余剰資金の範囲内で行うことが鉄則です。余剰資金であれば、損失が出ても破産にまで追い込まれることはありません。

しかし、ロスカットによる損失を恐れるあまりに貯金や生活費を崩してまで追証してしまうようなケースもあるのです。 こういったことが重なると生活が苦しくなり、借金へと繋がってしまいます。

ハイレバレッジによる取引

FXではレバレッジによって、実際の資金よりも何倍もの金額で取引を行うことができます。例えば、$1=100円で1万ドルの取引をするのであれば、実際には100万円の用意が必要になりますが、FXにおけるレバレッジ5倍になると10万円の証拠金で取引ができるのです。

レバレッジは最大25倍までの金額で取引することができ、レバレッジが高ければ高いほど利益が大きくなります。低いレバレッジで取引をしても、利益は少ないものです。そのため、つい高いレバレッジで取引をしてしまいがちになります。

しかし、ハイレバレッジでかけてしまい、ロスカットされれば損失のリスクもその分大きくなります。思わぬ動きがあり、ハイレバレッジのままロスカットされて巨額の借金を負うというケースも少なくありません。

損切りがなかなかできない

投資において、「損切り」のタイミングは大事なものです。損切りは、損することを分かっている上で、決済して取引を終えることです。損失を最小限にするためにも、損失額が少ない時点で手を打つことが損切りのあるべき姿です。

損失を認めることはなかなか難しいものです。そのうち元に戻るかもしれない、急にポジションがよくなるかもしれないといった考えで損切りがなかなかできないケースも少なくありません。

しかし、損切りのタイミングを失えば、大きな損を生み出す可能性があります。 そうすると、損を取り戻そうと無理をして、借金をしてしまうといった悪循環にはまってしまうことになりかねません。

FXで多額の借金を抱えてしまった時にはどうすればいい?

FXによる損失が続いた結果、何度も借金を重ねて、気付けば多額の借金を抱えてしまっていたというケースは実際にたくさんあります。

これ以上借金が増えれば返済が難しいと考えた時点でFXのために借金を繰り返すことは止めるべきですが、取り戻せるかもしれないという心理が働くと借金を止められないものです。借金の返済が苦しくなってしまったと気付いた時にできる対応策は、債務整理になります。

任意整理

まず、借金の返済が苦しくなってきたときに利用できる債務整理の種類として任意整理が挙げられます。任意整理では、大きく借金を減額することができませんが、債権者を選んで債務を整理することができます。

借金の元本が減額されることはほとんどありませんが、将来利息のカットや長期分割払いなどを交渉することで債務負担を減らすことができるのです。

任意整理では裁判所が介入せず、債権者と直接交渉することになります。 そのため、手続きがスムーズに済むことも特徴でしょう。

個人再生

個人再生では任意整理のように、債務を整理する債権者を選ぶことはできませんが、借金は大幅に減額することができます。 借金を10分の1程度に圧縮することができ、基本的には残債を3年分割で返済していくことになります。

自己破産では家などの財産は処分されてしまいますが、個人再生では家を残したまま債務整理を行えます。そのため、家を残したい場合にも最適な債務整理方法です。

自力でまだ借金が返済できそうな状態であれば、任意整理や個人再生のどちらかの方法を取ることができるのです。ただし、個人再生では将来に継続的な収入を得られる見込みがなければ利用することができないので、安定した収入がないようなケースでは利用が難しくなります。

自己破産

このまま借金を返済することは困難だと判断した場合には、自己破産手続きを選ぶことになります。自己破産をすれば借金は全て免責されるので、借金の返済から解放されることになるのです。

自己破産が認められれば借金の返済は必要なくなりますが、自己破産にはデメリットもあります。 デメリットを理解した上で、手続きを行うようにしましょう。

自己破産をするデメリットとは?

FXにおける多額の借金を抱えていたとしても、自己破産が裁判所によって認められれば、借金は全て免責されます。これまで借金に悩まされていた人にとっては、非常に大きいメリットと言えるでしょう。

その反面、自己破産をすることにはデメリットもあるのです。自己破産におけるデメリットを見ていきましょう。

家や車などの財産を失う可能性がある

自己破産では、所有している財産がある場合、その財産は換価(お金に換えられる)されて債権者へと配当されてしまいます。もちろん生活に必要な家財などは手元に残しておくことが出来ますが、時価で20万円以上あると判断されれば処分されてしまうのです。

そのため、家や車と行った財産や、生命保険などの解約返戻金などが対象になってしまいます。

新たな借り入れ、クレジットカードの所有が数年出来なくなる

自己破産をすることで、ブラックリストと言われる個人信用情報機関に事故情報として記録されることになります。この情報は金融機関やクレジットカード会社などが確認する情報であり、記録されることでクレジットカードを新しく作ることや、新たに借り入れすることが出来なくなるのです。

ただし、一生利用できないというわけではありません。5~10年経つと事故情報は消滅されるので、その後は再び利用することが出来るようになります。

職業や資格の制限を受ける

自己破産手続きの最中は、一部の職業や資格の制限があります。制限される職業や資格は、弁護士や司法書士、公認会計士、税理士、不動産鑑定士、建設業者、警備業者などが挙げられます。

ただし、手続きの最中に限るので、3カ月~半年ほどで制限は解除されます。とはいえ、仕事に支障は出ますし、社会的な地位のある場合などは隠すことが出来なくなってしまいます。

家族や保証人に迷惑をかける

自己破産をすれば、申立を行った債務者名義の財産などが処分の対象となります。そのため、家などの財産が自分名義だった場合には、家族にも迷惑をかけることになってしまいます。

また、自己破産では債権を選んで整理することは出来ないので、保証人付きの債権も対象になってしまいます。申立てた本人は借金が免責になりますが、保証人の返済義務は残ったままになるのです。

そうすると、保証人は代わりに返済をしなければならないので、保証人が返済できなければ保証人まで債務整理をしなければならないという事態にまでなりかねません。

FXが理由でも自己破産はできるのか?

自己破産をすれば、FXによって作ってしまった多額の借金が免責されることになります。しかし、自己破産においては借金の理由がギャンブルであれば、裁判所で認められません。FXによる借金の場合は自己破産として認められるのでしょうか?

裁量免責で認められる可能性は高い

自己破産は誰もが利用できるわけではなく、免責不許可事由があれば裁判所に認めてもらうことが出来ません。

免責不許事由は、手続きに虚偽があった場合や、財産隠しがあった場合などが挙げられますが、浪費やギャンブルによって負債を増やした場合も当てはまります。

つまり、裁判所がFXによる損失をギャンブルによる浪費だと判断すれば、自己破産は認められないのです。

ただし、FXはギャンブルではなく「投資」です。FXによる損失は、あくまでも投資の損失であると判断されれば問題ありません。

また、破産法252条2項において、破産の経緯を考慮して免責許可することができることが定められています。これにより、ギャンブルなどが原因でも裁判官の裁量によって、自己破産は可能になります。

そのため、FXによる借金がギャンブルなどと同様の浪費だと判断された場合でも、裁量免責が期待できるのです。

いずれにしても、FXによる借金での自己破産は認められるケースが大半といえ、よほどのことがなければ自己破産が不許可になることは少ないのです。

自己破産できない場合

FXによる借金は本来であれば自己破産は可能であるものの、自己破産が認められないようなケースもあります。それは、「過去7年内に自己破産をしている場合」と「手続き中に投資をしてしまった場合」です。

過去7年以内の間に自己破産をしたことがある場合、改心することなく借金をしていたと判断されてしまいます。そのため、以前に債務整理を経験したことがある場合には、免責不許可事由になってしまう可能性が高いです。

また、自己破産手続きを進めている最中であるにも関わらず、FXなど投資をしてしまったような場合も自己破産は認められない可能性が高いでしょう。もし免責したとしても、再び借金を繰り返すことが想定されるので、免責許可がおりないのです。

自己破産が認められなかったら?!

自己破産がもし裁判所に認められなかった場合は諦めるしかないのかというと、そうではありません。免責不許可から1週間以内に即時抗告を行うことで、高等裁判所で再審することができるのです。

虚偽の申請をしていたり、何度も破産申請を提出したりしているような場合でなければ、即時抗告では免責許可が出やすくなっています。なぜ免責されなかったのか原因を考えたうえで、弁護士と相談して即時抗告を行いましょう。

どうしても自己破産では免責が得られない場合は、個人再生に切り替えるという選択肢もあります。個人再生の場合は借金の理由は問われないので、反復した収入があるのであれば手続きが認められやすくなっています。借金の状況なども踏まえたうえで、どういった債務整理方法にすべきか、弁護士にアドバイスをもらいましょう。

FXで破産を避けるために押さえておきたいポイント

FXにおける借金の対処法として債務整理を紹介しましたが、借金を増やさなければ破産は免れるものです。破産することなくFXを続けるためにも、FXにおいて注意しておきたいポイントを紹介していきます。FX初心者の人だけではなく、上級者の人も初心を思い出して注意点を復習してください。

必ず余剰資金の範囲内でFXをする

FXはあくまでも投資なので、余剰資金の範囲内で運用するべきです。損失が出たからといって、生活費などに手を出してしまえば後々苦しい思いをしてしまいます。 もし家庭内のお金に手を出してしまえば、家族まで巻き込んでしまう可能性もあるでしょう。

余剰資金の範囲内で行うからこそ投資なのであって、生活に必要なお金を切り詰めたり、借金をしたりしてまで続けてしまえば投資がギャンブルと同じものになってしまいます。

しかも、お金に余裕がなくなれば、どうしても利益を出したいという気持ちが大きくなるので精神的な余裕もなくなってしまいます。そうすると、冷静さを失ってしまい、相場分析や判断を誤ってしまうのです。

余剰資金内で運用していれば、例え損失が出たとしても大きな痛手にはなりません。自分の中でしっかりと目安金額を決めておき、無理のないように運用しましょう。

相場の動きを予想しておく

FXは外貨取引なので、各国のニュースなどから大まかな相場の値動きを予想できるものです。 1日中取引画面を見ていれば急な値動きにも対応することができますが、普通は空き時間や決まった時間などに取引画面を見ることが多いので、対応できないものです。

そのため、急な値動きに対応できなくても、ある程度の予測をしていれば損益も事前に予想することができます。ただし、予想とは反対の値動きをするようなケースももちろんあります。

イギリスのEU離脱の際には、株価暴落と為替相場の大きな変動があったことが例として挙げられます。逆の値動きが起こって大きな損失を出さないようにするためにも、大きなイベントではポジションを解消するといった対応を取っておきましょう。

まだFXで大きな損失は出たことがないという人でも、予測を見誤る可能性はゼロではないのです。いちかばちかでギャンブルのようなかけ方をすることはおすすめできません。相場の動きが予測できるときに、運用をするようにしましょう。

「もしかしたら…」という考えは持たない

FXで大きな損が出る原因は、追証や損切りがコントロール出来ないことです。

本来、FXはロスカットによって大きな損は出ないような仕組みになっています。 しかし、「もしかすると取り戻せるかもしれない」「もしかすると急な値動きがあるかもしれない」と考えることで、ロスカットを避けようと追加入金してしまったり、損切りのタイミングを逃したりしてしまうのです。

この「もしかすると」という考えは、FXの知識や予想などではなく、運に任せてしまっていることになります。たまたま一度や二度は利益を得られるようなことがあるかもしれませんが、そういったビギナーズラックのようなものは続きません。

潔く小さな損失の間に手を打つということもFXでは非常に大切です。利益にならないようなポジションは早い段階で損切りをし、根拠を持った予測で利益が出せるようにしましょう。

他人に頼らず自分で考える

FXの取引情報をブログや動画にしているものはたくさんあり、有益な情報もあります。しかし、他人による予想や情報ばかりに頼って取引を行うことは非常に危険です。

有名なトレーダーでも見誤ることもあるので、必ずしも動画やブログの情報や予想は全てが正しいというわけではありません。また、他人の意見に頼ってばかりいれば、いざ予想外の値動きがあった際に、自身の判断で動くことが出来なくなってしまいます。

自分でFXの知識をつけて、考えるということを日頃から行うようにしましょう。そうすれば、急な値動きに対応できるようになるだけではなく、自分で予測を立てたり、損切りのタイミングも分かるようになってくるはずです。

「FXの借金が増えてきた」と気付いた時にすべきこと

FXで借金や破産を回避するためのポイントを紹介しましたが、既に気付いた時には遅かったという場合もあるでしょう。 そういった時には、まずどんな行動を取ればいいのでしょうか? これ以上の借金を増やさないように以下のことを行ってください。

一度冷静になり、FXをやめる

損失が続いてしまうと、つい感情的になってしまうものです。そうなると、冷静な判断も出来なくなりますし、どうにか損失を取り戻そうとしてしまいます。

そこで、まずは落ち着いて冷静になることが大切です。損失が続いた状態でFXをやめることは勇気が入るかもしれませんが、続けていても損失が膨らむばかりでしょう。冷静に考え直してから、FXの取引を一度やめてみましょう。

弁護士に話を聞いてみる

借金問題は、自分一人で解決できるものではありません。もちろん自身で払える範囲内であれば良いのですが、返済が困難になったと気付いた時には早い段階で弁護士に相談してみることをおすすめします。

弁護士であれば、どのようにこれから対応すべきか、という方針や、どんな債務整理方法が自分に向いているのかなどをアドバイスすることが可能です。 そのまま依頼すれば、受任通知が債権者に送付されるので、借金の催促などを止めることができます。

FXで破産してしまう前に弁護士に相談しよう

FXは利益を得られる反面、損することも当然あります。しかし、余剰資金の範囲外にまで手を出してFXの取引をしてしまえば、気付けば借金が増えていたという事態になり兼ねません。FXを続けるのであれば、自分の余裕ある資金内で取引をすることを心掛けてください。

また、FXの損失が増えて苦しくなってきてしまったという場合には、早めに弁護士へご相談ください。どういった方法で解決すべきアドバイスをし、手続きが必要な場合にはサポート致します。

一人で悩んでいても精神的な負担が大きくなるだけです。 弁護士に相談して解決方法が見つかれば、手続きをすぐに進めることで借金に悩まされる生活から早く解放されます。初回は無料相談を行っている弁護士事務所も多いので、まずは無料相談を利用してみてください。

弁護士法人きわみ事務所
代表弁護士 増山晋哉
登録番号:43737

昭和59年大阪府豊中市生まれ。平成21年神戸大学法科大学院卒業後、大阪市内の法律事務所で交通事故、個別労働紛争事件、債務整理事件、慰謝料請求事件などの経験を積み、平成29年2月独立開業。

きわみ事務所では全国から月3,500件以上の過払い・借金問題に関する相談をいただいております。過払い金請求に強い弁護士が累計7億円以上の過払い金返還実績を上げていますので、少しでもお困りのことがあれば無料相談をご利用ください。

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